介護現場でのセラピーに関する認識の現状

介護現場では、セラピストが活躍している姿があまり見られていないのが現状です。ストレス社会と言われるようになってから、さまざまな種類のセラピストが活躍するようになりました。アロマを使ったセラピーが最も有名ですが、他にもフードセラピーを代表として多岐にわたるセラピーが登場しています。高齢者をターゲットとして心のケアをするのを主な目的としたシニアセラピーも登場し、シニアセラピストの養成研修も実施されるようになりました。介護美容セラピストなども登場していて、介護における活躍も期待できるようになっています。しかし、介護現場ではセラピーやセラピストに対して認識がない場合が多く、積極的な取り入れをしているケースはあまりありません。

現状としては、介護現場でセラピストを雇用して活用するケースが少なく、セラピストに関連する資格に対して手当が出ることもないのが実態です。セラピストとしてサロンで働いてきた人が介護現場で活躍していることはありますが、事例が少ないだけでなく、業界全体で情報共有が十分におこなわれていないので認知されていないのが問題になっています。心からケアをしていくことは、今後の介護における重要なポイントです。セラピーは心のケアに直結することから、セラピーの重要性を広めることが介護業界における課題となっています。そのためには、セラピストに興味を持ってもらうとともに、セラピストの求人を積極的に出している介護施設での成功が期待されています。